movie book art etc…

八月

 

 

 

 

 

お盆の時期に、お墓で花火をするのは珍しいことだということを最近知ってびっくりした。私のところの地域は夕方くらい、早い人はお昼過ぎからお墓に行き、箒で掃除をし、提灯を飾りつけ、うちわ片手にのんびり涼しくなるまで過ごす。おじいさんやおばあさんに多いかな…。親戚がわらわらと集まり、遠方からの人達は話に花が咲いて、お酒やお刺身を食べながら賑やかに食卓を囲む。子供達はみんな夜の花火を楽しみにしていて、お墓に着いてお参りしたあと、はしゃぎながら手持ち花火に次々と火をつけていく。始める時間とかは決まってなくて、周りが始めてたら私もという雰囲気が全体にじんわり徐々に広がっていく感じがゆるくてとても好き。夜のお墓と聞くと怖いイメージだけど、たくさんのお墓が並ぶ中であちらこちらに花火の光が見えるのは不思議と怖くなくて、むしろ楽しそうな話し声がたくさん聞こえ「あ、この季節が来た。お盆だなぁ…」と和やかなきもちになる。

花火を楽しむ傍ら、線香の太い束を手に握り、ご近所さんや知り合いのお墓を回る。みんな行ったり来たりして、小さい頃は知らない人達がお墓にたくさん来るので戸惑ったりすることもあった。

今はもう大人になってるのであんまりそんなことはないけど、毎年この時期だけに会う、顔は知ってるけど名前も連絡先もちょっとわからないあやふやな人が二人いる。

おばあちゃんに聞いてみようかと思うけど、いつも聞くの忘れてしまうなぁ…。

そんな風に夕方から夜に時間が流れていき、20時くらいから精霊流しがある。色とりどりの提灯がつき、お花や果物、中には故人の大切にしていたものが積まれた船は、潮の流れとともに少しずつ遠くなりながら濃紺の海に消えていく。

私はこの行事が気に入っていて、慌ただしく過ぎてく日常のなかで、ぱっと瞬間に色濃く季節を感じる大切な行事だなぁと思う。

ずっと続いてほしいなぁ…

二、三日涼しい日が続いていたけど、明日はまた暑くなるみたい。秋の、枯れ葉に染まる道路や赤や黄色のグラデーションが美しい山並み、肌寒くなってニットをモコモコ着たり、ココアを飲んだりする温度が恋しい。

行きたい公園もあるし、秋はきっと今より元気になると思う

 

 

 

 

 

 

 

広告を非表示にする