movie book art etc…

「」

 

 

「それは、入江くんがもうわたしの人生の登場人物じゃないからなんだよ」

十五年ぶりに会った友達に、にっこり笑いながらこんなこと言われたらどんな気持ちするんだろう…?

真夜中を語る、消えてしまいそうな儚く美しい描写と、生々しい人間の内面をねっとりとあぶり出すように描く激しさに、頭のなかをぐるぐると掻き乱される

 

 

 

ついさっき、すべて真夜中の恋人たちを読み終わった。前にヘヴンを読んだとき、どんな気持ちがしたかを思い出そうとしたけどうまくいかなかった

 

 

 

何にも言えず、相手の言うことをすべて吸収してしまうスポンジみたいになってしまうと、色んなものを吸いとりすぎて、どんどん重くなり身動きがとれなくなってしまうのかもしれないな

 

 

 

11月に冬子がみた夢の話が、きらきらしててそれは涙で濡れている気がして、とても悲しかった

叶うかわからない希望は、ときに胸を打つほどだと思う

 

 

 

三束さんの気持ちが、最後まであんまりよくわからなかった…。私は女性だから冬子の気持ちはよくわかる気がしたけど…

逆に男性だと冬子の行動に疑問を感じたり、三束さんのこと、もっとわかったりするのかなぁ

 

 

 

最後の終わり方がとっても良かった

題名にこんなにも特別な感情を持てたのは初めてかもしれない

 

 

 

川上さんの作品は読むとき、言葉がなめらかな水のように流れていく、文字を追うとき、歌を聴いている感覚になる。乳と卵を読んでいるときもそう思った

きっと詩集なんかだともっと映えるのかもしれないなぁ…

今度、読んでみたいな

 

 

 

 

 

江國香織さんの「すいかの匂い」も読了した

短編集なのだけど、読み終わったあと「この作品の中で、どれが一番好きですか?」と聞いてみたくなった

もし一緒だったら、すごく嬉しくなる

 

 

 

江國さんの本、今までたくさん読んだけどいつもと違う魅力に溢れてた

不透明な濁りを帯びた不穏さと誰かの皮膚につける小さな爪痕のようなお話達

 

 

 

一足先に、夏の海岸を裸足で歩くような涼しくてさらりとした本だった

私はこの中で「弟」というお話が一番好きでした

 

 

 

 

夏の夜、お風呂上がりに髪からぽたぽたする水滴が扇風機の風でやさしく揺れ、アイスは口の中のぬるい熱でゆっくり溶けていく

目を閉じるとそんな残像